今回は目で見て楽しむ化学反応の動画を2本紹介します。
振動反応と呼ばれるもので、ベロウソフ・ジャボチンスキー(Belousov-Zhabotinsky)反応とブリッグス・ローシャー(Briggs-Rauscher)反応です。
まず不思議なベロウソフ・ジャボチンスキー反応の様子をご覧ください。
Belousov-Zhabotinsky reaction
詳しいメカニズムは wikipedia を参照していただきたいのですが、簡単に言うと複数の反応が適当な濃度・反応速度で起こったときに、金属の酸化還元が周期的に起こることで色が波紋状に変化する、というものです。
通常の化学反応は平衡に向かって真っすぐ反応が進むのに対し、時間的・空間的な規則性があるのが特徴です。(このような系を 散逸構造 といい、非線形科学 や 複雑系科学 の分野で注目されている構造です。生体系も生きている限り熱力学的平衡にはならず、定常的な構造を保つ散逸構造であり、生命の理解の手がかりとなるとされています。)
さて、何だか難しい話に脱線してしまいましたが、気を取り直してもう1つの不思議な反応、ブリッグス・ローシャー反応をご覧ください。
Briggs-Rauscher reaction
ベロウソフ・ジャボチンスキー反応で臭素酸塩を使っていたのに対し、ブリッグス・ローシャー反応ではヨウ素酸塩を用い、周期的に生成するヨウ素をヨウ素デンプン反応により可視化したものです。(英語版 wikipedia は コチラ)
以上、目で見て楽しむ2つの化学反応でした!
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