2ヶ月間で Nature/Science 誌に有機化学系が10報


これまでも Nature/Science 誌に有機化学系が多いと思ったときは紹介してきましたが [関連1][関連2]、この8月9月の約2ヶ月間にも10報の有機化学系の論文が掲載されていました。論文タイトルとラストオーサーとリンクをまとめると以下の通り。David W. C. MacMillan 先生が3つも出しているのが印象的です。

ニッケル触媒を用いたアミドC–N結合の活性化によるアミドからエステルへの変換
(Neil K. Garg) doi: 10.1038/nature14615
敏感な試薬をカプセル化して投入することで合成にグローブボックスが不要になる
(Stephen L. Buchwald) doi: 10.1038/nature14654
光酸化還元触媒反応を用いて実現困難な有機金属機構を始動させる
(David W. C. MacMillan) doi: 10.1038/nature14875
臭化アリールとアリールトリフラートの多金属触媒クロスカップリング
(Daniel J. Weix) doi: 10.1038/nature14676
ヘテロアレーンC–H官能基化におけるアルキル化剤としてのアルコール
(David W. C. MacMillan) doi: 10.1038/nature14885
単純なピロール系出発物質からの(+)-バツェラジンBの簡便合成
(Seth B. Herzon) doi: 10.1038/nature14902
O-H水素結合が、アルコールのα C−アルキル化においてC-H結合からの水素原子の移動を促進している (David W. C. MacMillan) DOI: 10.1126/science.aac8555
光酸化還元触媒作用を経由した位置選択的C-Hアミノ化
(David A. Nicewicz) DOI: 10.1126/science.aac9895
鉄触媒による不活性アルケンの分子間 [2+2] 環状付加
(Paul J. Chirik) DOI: 10.1126/science.aac7440
メタルフリー触媒によるC-H結合活性化とヘテロアレーンのホウ素化
(Frédéric-Georges Fontaine) DOI: 10.1126/science.aab3591

[関連1] Nature/Science 誌に有機化学が続々登場 (気ままに有機化学)
[関連2] 今月も Nature/Science 誌に有機化学が続々登場 (気ままに有機化学)


気ままに有機化学 2015年10月12日 | Comment(0) | 論文 (その他)
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