化学反応で起こった 「ウサギとカメ」

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2 年以上前に 窒素/酸素選択的アリール化・アシル化 という記事で、真島和志先生らの亜鉛四核クラスターを用いた 『非常識な』 反応を紹介しました。なんとアルコールよりも求核性の高いアミン存在下にアルコールのアシル化 (エステル交換反応) が進行するというのです。この反応に関しては 「なぜ亜鉛クラスターを触媒に使ったのか?」「この選択性は偶然に見つけたのか?」 などいくつか疑問に思うところがあるかと思います。

本日発売の 化学 2010年 11月号【研究物語】化学反応で起こった「ウサギとカメ」 (リンク先、化学同人ホームページで無料で内容が読めます) というコーナーで真島先生自らこの反応を発見するに至った経緯を詳細に紹介されています。1 つ 1 つのエピソードが興味深いのはもちろん、紆余曲折を経ながらも研究が進んでいく様子 (ときには思わぬ方向へ) が伝わってきて非常に楽しく読ませていただきました。

各々の研究の内容は論文を読めばだいたい分かることですが、それらの研究がどのような文脈の中で進展してきたのかというストーリーや裏話は見えてこないことも多いかと思います。点と点を結んで線にする、こういう勉強も大切ですよね。

気ままに有機化学 2010年10月19日 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイト・ツール・本
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