世界の講義資料で学ぶ有機化学

有機化学系大学院生にとってメインの仕事は自分の研究テーマの実験をすることですが、それだけだと知識の幅が狭くなってしまうこともあります。そこで ウォーレン有機化学大学院講義有機化学 などの教科書や論文を読んで勉強することになります。

教科書は体系的によくまとまっており、また内容も幅広くとても勉強になるものです。一方で、場合によっては情報が少し古かったり、より専門的に突っ込んだ内容が知りたいこともあるでしょう。そういった場合に、世界の有機化学の先生の講義資料が役に立つこともありますので、講義資料を公開している研究室を少し紹介したいと思います。

David A. Evans 教授の講義資料
 種々の反応についての講義資料。全 35 回。

Alan C. Spivey 教授の講義資料
 立体電子効果、生合成と全合成、芳香族化学、コンビナトリアル化学などなど。

武田 敬 教授らの講義資料
 リンク先、中段あたりの 「過去の大学院講義ハンドアウト」 が大学院生向け。

Phil S. Baran 教授の講義資料
 私は上段右側の •Essentials of Heterocyclic Chemistry を重宝しています。

Gareth J. Rowlands 教授の講義資料
 下のような綺麗なスライドの講義資料がズラリ。デザインの勉強にもなるかも。
 SlideShare で学ぶ、立体選択的な反応と合成 で紹介したスライドの作者の方です。


M. Christina White 准教授の講義資料
 有機金属化学 (遷移金属) の講義資料。全 12 回。
 コメント欄で Hajime Seki さんに教えていただきました。ありがとうございます!

ちなみに ChemPort の右下にはセミナー資料を公開している研究室を紹介していますので併せてどうぞ。あと上で紹介した以外で、オススメの講義資料があればコメント欄で教えてくださいね。


気ままに有機化学 2010年01月16日 | Comment(4) | TrackBack(0) | サイト・ツール・本
この記事へのコメント
自分のお気に入りはChristina Whiteの有機金属化学の資料です。
Posted by Hajime Seki at 2010年01月17日 04:34
> Hajime Seki さん
情報ありがとうございます!
Christina White の有機金属化学、未チェックでした。
早速、記事の中にも取り入れさせていただきました。
Posted by 気ままに有機化学 (管理人) at 2010年01月17日 14:55
僕はたまにTCIメールを読んでます。
よっちゃんブログみたいに、短時間で気軽に読めて好きです。

佐藤さんの記事とか、試薬の新製品とか、豆知識が増えますよ。一度目を通してみてくだされ。
Posted by ぱぱる at 2010年01月19日 06:47
> ぱぱる さん
情報ありがとうございます!
TCIメール、私も好きです。だいたい毎号読むようにしています。
TCIメールの方が好きですが、和光純薬時報にも面白いことが書いてあることもありますよー。
Posted by 気ままに有機化学 (管理人) at 2010年01月20日 01:56
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