最近気になる化学系のサイト・本

Chemical Joke (ケミカル ジョーク)
私も学生時代に読んだ中田宗隆先生の名著 なっとくする量子化学 に収載されているものを中心に、先生の数々の化学ジョークを集めたサイト。きっといくつかはツボにはまると思います。一読あれ!

教科書にない実験マニュアル
化学実験で頻発する失敗をわかりやすく、時に笑いを交えて紹介した西脇永敏先生のサイト。化学実験歴の浅い人には必読、ベテランでも目から鱗なこともあるかもしれません。特にこれから学生を指導する若い助教の方には有用ではないでしょうか。ちなみに同サイトをまとめた 教科書にない実験マニュアル よくある失敗・役だつNG集 も出版されています。

KAGAKUDOJIN BOOKS ELL (【化学】2008年7月号)
化学同人のサイトで雑誌 『化学』 の半分以上を読むことができるようになっていました。東京化学同人の雑誌 『現代化学』 も同じようにウェブで読めるようになるといいのですが、こっちは未対応のようです。

有機化学の理論 第4版―学生の質問に答えるノート (Amazon)
「pオービタルにおいて,ひとつの電子が節面の上下に同時に存在するのはおかしいのではないか.また,どうやって電子は節面を横切るのか」「共鳴するとなぜ分子は安定化するのか.共鳴エネルギーはどこから発生するのか」「活性錯合体と遷移状態とは同じことなのか」「炭素−炭素四重結合はあるのか,ないのか」など、いつかは疑問に思ったけど放置してしまった疑問、思いもしなかったけど言われてみれば不思議な疑問など、痒いところにまで手を伸ばした良書。私も学生時代に第3版を読んで今でも手元に置いています。


気ままに有機化学 2008年07月14日 | Comment(2) | TrackBack(0) | サイト・ツール・本
この記事へのコメント
こんにちは。
また書き込みをさせて下さい。
「有機化学の理論」は私も学生の頃に読んでいてよく覚えています。
反応をただ記憶するだけではなく、疑問を持つ大切さをいつも思い出させてくれる本ですよね。
炭素四重結合の他に、私はシクロプロパン炭素のsp5混成というコンセプトに驚いたのをよく覚えています(これって結構常識でしょうか?)。

Chemical JokeはI+I とか H+e とか面白いですねー。
私がいた研究室ではTiCl4やPOCl3、FeCl3などをティックル、ポックル、フェックルなどと呼ぶ習慣がありました(意味はないですが、、)。

また、次を楽しみにしています。



Posted by コミヤ at 2008年07月25日 21:56
>コミヤ さん
こんばんは!コメントありがとうございます!
シクロプロパン炭素の sp5 混成、私もビックリしました。
いかに教科書を鵜呑みにしてきたか思い知らされました。苦笑

Chemical Joke、私も大好きなので紹介させていただきました。
ティックル、ポックル、フェックルも可愛くて愛嬌ある呼び名ですね!
しかしTiCl3とTiCl4の区別、FeCl2とFeCl3の区別がつかない気がするのですが・・・

またいくつか化学系サイトのストックがたまったら紹介しようと思います。
もしコミヤさんオススメの化学系サイトがあれば教えてくださいね!
Posted by よっちゃん(管理人) at 2008年07月26日 21:59
コメントを書く
お名前 (ハンドルネーム可):

メールアドレス (任意):

ホームページアドレス (任意):

コメント:


この記事へのトラックバック