有機化学系あれこれ 2013/1/28


俵万智と希土類元素
 少し前の 有機化学美術館・分館 さんによると 「サマリウム-コバルト (Sm-Co) 磁石を開発したのは、歌人の俵万智さんの父上である好夫氏だそうで、有名な歌集 サラダ記念日 には、これを詠んだ短歌が収められているということです」とのこと。どんな短歌なのか気になったので調べてみました (上の写真)。私以外にも気になっている方もいらっしゃると思いますので、引用紹介しておきます。

  東北の博物館に刻まれし父の名前を見届けに行く
  ひところは「世界で一番強かった」父の磁石がうずくまる棚
  月曜の朝のネクタイ選びおる磁性材料研究所長
  稀土類元素 (レア・アース) とともに息して来し父はモジリアーニの女を愛す

この最後の短歌が、「希土類という言葉を広め」、学会の名誉学会員の基準 「特に功績のあった者」 に該当するということで、俵万智さんは 1998 年に希土類学会名誉会員になられたそうです (参考:俵万智のチョコレートBOX)。近年のニュースや新聞などで希土類 (レア・アース) という言葉が普通に使われているのには、もしかしたら俵万智さんの貢献があるのかもしれません。

Reaxys PhD Prize 2013
 応募資格は、現在有機化学または無機化学の博士課程または 2012 年 1 月 1 日以降 PhD 取得した若手研究者の方々。応募締切は 2013 年 2 月 8 日。

ワイリー・サイエンスカフェより
野依先生をはじめ世界的化学者による記念エッセイをAngew. Chem. Int. Ed.で公開
来年3月にドイツに行ける方はぜひ! ベルリンで、世界的な化学者を講演者に招きAngewandteシンポジウムを開催
表題にnovel, simple, efficientという語を含む化学論文はリジェクトされやすい!? EurJOCエディターが指摘
ノーベル賞受賞者16人が寄稿、まさにスペシャルなAngewandte Chemie創刊125周年特集号(無料公開)
理研・野依理事長が研究・出版倫理と不正行為についてAdv. Synth. Catal.誌に寄稿
C&ENが取り上げた「サイン収集家」とは、あの日本人有機化学者

本日の名言
 大村の学術交流とその人脈は、国際的に活躍している有機化学分野の権威者やノーベル賞受賞者がキラ星のように並んでいる。いい仕事をすればその専門分野の第一人者との交流が広がり、情報交換と討論の場が広がり、最新の研究方法や研究成果を知ることができる。このような人脈と交流によって世界の最先端の研究動向を知ることができ、その水準をもとに自分たちの研究を組み立てるので常に最先端を走ることができる。これは研究現場で優れた成果を出している研究者の特権であり、互いに触発できる相乗効果は計り知れない。
 大村は、研究室のスタッフにことあるごとに 「レベルの高い人とお付き合いすることが大事である。レベルの高い人たちと付き合っているといつしか自分もそのレベルになってくる。そのためには自分を磨いて、いい仕事をしなければならない」 と言い聞かせる。それは自身の経験から自然とつかんだ教訓であった。 [pp.192-193]
[出典] 大村智 - 2億人を病魔から守った化学者

気ままに有機化学 2013年01月28日 | Comment(0) | サイト・ツール・本

2012年12月発刊の有機化学関連書籍

Inventing Reactions (Topics in Organometallic Chemistry) Iptycenes Chemistry: From Synthesis to Applications Molecular Logic-based Computation (Monographs in Supramolecular Chemistry) Preparative Chromatography

和書
美少女教授・桐島統子の事件研究録
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦
ホルモンハンター: アドレナリンの発見
セルロースのおもしろ科学とびっくり活用
化学 2014年度版 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ)
構造II:高分子の結晶化
ネットワークポリマー
基本有機化学
基礎から学ぶ量子化学
メディカル化学: 医歯薬系のための基礎化学
わかる理工系のための化学
大学で学ぶ化学
ケンケル 化学の基礎
改訂 酵素―科学と工学
マンガ+要点整理+演習問題でわかる 分析化学
元素がわかると化学がわかる
現代化学 2013年 01月号 [雑誌]
化学 2013年 01月号 [雑誌] (一部を除いて 化学同人 HP で無料で読めます)

洋書
Inventing Reactions
Iptycenes Chemistry: From Synthesis to Applications
Molecular Logic-based Computation
The Chemistry of Heterocycles: Structures, Reactions, Synthesis, and Applications 3rd, Completely Revised and Enlarged Edition
Organometallic Compounds of Cobalt, Rhodium, and Iridium
Preparative Chromatography
Introduction to Structural Chemistry
Modern Organoaluminum Reagents: Preparation, Structure, Reactivity and Use
Graphene: Fundamentals and emergent applications
Sucrose: Properties and Applications
Acyclic, Carbocyclic and L-nucleosides
Oxidation of Amino Acids, Peptides, and Proteins: Kinetics and Mechanism
Electrochemistry
Hydrogen Storage Technology: Materials and Applications
Biocatalysts and Enzyme Technology
Functional Polymers by Post-Polymerization Modification
Introduction to Polymer Chemistry, Third Edition
The Elements of Polymer Science & Engineering, Third Edition
Introduction to Organic Chemistry
Organic Chemistry: Fundamental Concepts

気ままに有機化学 2013年01月10日 | Comment(0) | 月別有機化学関連書籍